貯金と投資の割合はどれくらいがベスト?おススメの投資方法も紹介
- 2026年10月29日
貯金と投資の適切な割合は、年齢や家族構成、個人の状況や考え方などによって異なります。
この記事では、投資に興味がある方へ向けて、世帯構成別・年代別の金融資産保有額とその内訳、資産運用に対する考え方やおススメの投資方法について解説します。
目次
【世帯別・年代別】金融資産保有額に占める貯金や投資の割合は?
まずは「貯金と投資」の割合について解説します。日本銀行やJ-FLEC(金融経済教育推進機構)のデータをもとに、世帯別・年齢別の金融資産保有額に占める貯金と投資の割合についてもみていきましょう。
「貯金と投資」の目安となる割合
貯金と投資の目安となる割合は、「貯金:投資 = 50%:50%」です。家族構成や個人の考え方に応じて、投資の目安としている50%の一部を保険に割り当ててもよいでしょう。
割合については日本銀行が発表する資金循環統計が参考となり、データによると家計の金融資産の47%前後は現預金です。また、24%前後が保険や年金に該当するため、家計の投資割合は29%前後となります(2026年3月末時点)。
上記はあくまで国内の個人金融資産全体における割合であるため、住宅ローンや教育費の有無など、ライフステージによって割合を定期的に見直すことが大切です。
単身世帯・2人以上の割合
下記は、J-FLEC(金融経済教育推進機構)発表の「令和7年(2025年)家計の金融行動に関する世論調査」をもとにした、単身世帯と2人以上世帯における金融商品保有額と種類別の内訳です。
横スクロールして確認
| 金融資産保有額 (平均) |
預貯金 | 保険 | 投資 (金融商品全般) |
|
|---|---|---|---|---|
| 単身世帯 | 919万円 | 40.6% | 17.2% | 42.2% |
| 2人以上世帯 | 1,940万円 | 38.4% | 18.8% | 42.8% |
-
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」をもとに監修者作成
https://www.j-flec.go.jp/data/kakekin_2025/
単身世帯と2人以上世帯では、ともに預貯金の割合は40%前後、投資の割合は42%前後で、両者に大きな差はありませんでした。
ただし、これらの割合は金融資産保有額や子どもの有無、家賃などによって世帯ごとに大きく異なります。また、投資割合が高い世帯の影響で、平均値が高くなっている可能性も考えられるため、参考程度に留めておきましょう。
年代別の割合
次に、20代から70代の年代別における金融商品保有額と、その内訳もみてみましょう。
横スクロールして確認
| 世帯主の年齢 | 金融資産保有額 (平均) |
預貯金 | 保険 | 投資 (金融商品全般) |
|---|---|---|---|---|
| 20代 | 318万円 | 39.3% | 10.7% | 50.0% |
| 30代 | 898万円 | 34.3% | 16.5% | 49.2% |
| 40代 | 1,339万円 | 42.3% | 16.1% | 41.6% |
| 50代 | 1,668万円 | 34.1% | 21.1% | 44.8% |
| 60代 | 2,301万円 | 40.9% | 19.0% | 40.1% |
| 70代 | 2,117万円 | 39.3% | 18.5% | 42.2% |
-
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」をもとに監修者作成
https://www.j-flec.go.jp/data/kakekin_2025/
年代が上がるにつれ、金融資産保有額は増加傾向にあります。ただし、どの年代においても預貯金の割合は34~40%前後、投資の割合は40~50%前後で推移しているようです。
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「貯金」や「投資」にそなえるお金の分け方
保有しているお金を貯金や投資に割り振るためには、まずはお金を用途に応じて分けることが大切です。ここからは、お金を3つに分ける考え方について解説します。
生活費やいざというときのお金
投資を始める前に、まずは生活費やいざというときのお金を確保しておく必要があります。
家賃や食費など普段の生活に必要なお金は、「毎月いくらかかっているのか」をエクセルやメモなどに記録していけば把握できます。
生活費とは別に、病気・ケガ・リストラなど不測の事態が発生する場合も考慮して、緊急時にすぐ使えるお金も用意しておく必要があるでしょう。
上記のお金は現金として支払いに充てる必要があるため、普通預金などでそなえましょう。
上記のお金は現金として支払いに充てる必要があるため、普通預金などでそなえましょう。
目的に向けて確保しておくお金
マイホームや子どもの教育資金など、目的に向けて確保しておくお金は、必要時期に応じて分ける必要があります。
「3年後に子どもが大学に進学予定」など、直近でまとまったお金が必要なタイミングが決まっている場合は、投資で失敗した場合に払えなくなるからです。
ライフイベントが3~5年以内にある場合は、できる限り定期預金や個人向け国債などリスクの低いもので管理しましょう。一方で、10〜15年後など時間的な余裕がある場合は、個人の状況に応じて投資に振り分けることを検討してもよいでしょう。
当面使う予定のない将来にそなえるお金
老後資金やリフォームなど当面使う予定のない将来にそなえるお金は、公的年金や預貯金だけでまかなうのは一般的に難しいとされています。
退職金の有無や金額、年金の支給額、何歳まで働くかによって必要な金額は異なりますが、預貯金で足りない場合は早いうちから投資を検討することも大切です。
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貯金と投資の割合を考えるときのポイント
ここからは、貯金と投資の割合を考える際に、押さえておきたい2つのポイントについて解説します。
「いつまで」に「いくら」必要なのか決める
貯金と投資の割合を考えるときは、まず「いつまで」に「いくら」必要なのかを決めることが大切です。
仮に、25歳の方が15年後に住居を購入したいと考えるなら、15年間で頭金をためるための月々の貯金額を算出する必要があります。
35歳の方が老後資金を投資で蓄えようと考えるなら、お金が必要になる時期や金額、家族構成や投資期間等を考慮して資金計画を立てなければなりません。
このように、貯金や投資を行う際は「逆算思考」をもつことで、年代・将来設計・家族構成等を考慮したプランを作成することが重要です。
目的に応じて金融商品を使い分ける
生活資金や万が一にそなえるためのお金は、普通預金や定期預金等の流動性の高い商品を利用して資産形成につなげましょう。
投資商品を利用する際は、今すぐ使う必要のないお金や、生活に影響のないお金を利用します。このようなお金を「余剰資金」といいます。
余剰資金を投資に割り振ることで、生活水準を保ったまま資産形成を行うことが可能です。
このように、資産形成を考える際は、「貯金に使うお金」と「投資に使うお金」を分けて考える必要があります。
投資金額ごとの運用に対する考え方
投資を行う際は、投資金額によって運用に対する考え方が変わります。
100万円未満の場合
日々の値動きに慣れることを意識しましょう。投資をしたことがない人がいきなりまとまった金額で金融商品を買うと、どうしても値動きが気になってしまいます。
株価が下落すると、保有資産の減少に不安を感じ、当初の投資方針を維持できなくなる場合もあります。
まずは少額での積立投資から始めるなど、無理なく続けられる金額に留めておきましょう。
まずは少額での積立投資から始めるなど、無理なく続けられる金額に留めておきましょう。
100万円以上1,000万円未満の場合
投資金額が100万円を超えてくると、値動きにも慣れてさまざまな金融商品に手を出したくなる方もいるでしょう。
その選択を否定はしませんが、気になった商品を手当たり次第に購入すると、想定以上のリスクを取ってしまう場合があります。
投資先をふやす前に、投資目的やどれくらいのリスクを許容できるのかを考えることが大切です。
その選択を否定はしませんが、気になった商品を手当たり次第に購入すると、想定以上のリスクを取ってしまう場合があります。
投資先をふやす前に、投資目的やどれくらいのリスクを許容できるのかを考えることが大切です。
1,000万円以上の場合
投資資金が1,000万円以上になったら、資産全体の分散・管理も意識してみましょう。
年齢や家族構成によって異なりますが、退職後のセカンドライフやマイホームの頭金など、資産を使うタイミングが近い場合もあります。
年齢や家族構成によって異なりますが、退職後のセカンドライフやマイホームの頭金など、資産を使うタイミングが近い場合もあります。
ふやすことだけに注目するのではなく、場合によっては比較的リスクの低い商品に振り分けるなどの方針転換も必要になるでしょう。
初心者におススメの「投資方法」3選
最後に、投資初心者におすすめの投資方法を紹介します。
NISAで投資信託を積み立てる
NISA(少額投資非課税制度)とは、投資で得られた利益や配当などに対する税金(20.315%)が非課税になる制度です。少額から始めやすく、投資初心者にも利用しやすい制度として広く活用されています。
NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠があり、つみたて投資枠では一定の基準を満たした投資信託を年間120万円まで積立投資できます。
NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠があり、つみたて投資枠では一定の基準を満たした投資信託を年間120万円まで積立投資できます。
投資信託は多数の投資家から資金を集めてプロが運用しており、1万円程度の少額から投資を始められます。
一つの商品で複数の資産に分散投資できるため、初心者にも選ばれやすい投資方法です。
一つの商品で複数の資産に分散投資できるため、初心者にも選ばれやすい投資方法です。
iDeCoを活用して老後資金を運用する
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)とは、掛金を運用しながら自分で年金を積み立てる私的年金制度です。
積み立てた掛金は、60歳以降に年金や一時金として受け取ることができるため、老後資金の準備を目的とした長期投資に適しています。
積み立てた掛金は、60歳以降に年金や一時金として受け取ることができるため、老後資金の準備を目的とした長期投資に適しています。
iDeCoの掛金は全額が所得控除の対象となり、毎年の所得税や住民税が軽減されます。
一方で原則60歳まで引き出すことができず、解約が原則できない点には注意が必要です。
一方で原則60歳まで引き出すことができず、解約が原則できない点には注意が必要です。
個人向け国債を活用して資産を分散する
金融資産1,000万円以上の方は、個人向け国債を活用して資産を分散するのも選択肢の一つです。
個人向け国債とは、国がお金を借りる際に発行する債券のうち、個人向けに販売しているものです。半年に1回利息が支払われ、満期になると元本が返済されます。
利息の支払いや元本の返済については、国が責任を持ちます。
個人向け国債とは、国がお金を借りる際に発行する債券のうち、個人向けに販売しているものです。半年に1回利息が支払われ、満期になると元本が返済されます。
利息の支払いや元本の返済については、国が責任を持ちます。
購入時と満期時の価格が変わらないため売却益は期待できませんが、リスクを抑えて運用したい場合に、資産の一部を個人向け国債に振り分けてもよいでしょう。
まとめ
貯金と投資の割合を考える際のポイントをまとめると、以下のとおりです。
- 生活費や教育費など直近で必要なお金を把握し、当面使う予定のないお金を投資に回す
- 「いつまで」に「いくら」必要なのかを決める
- 始めは少額の積立投資など、日々の値動きに慣れることを意識する
貯金と投資のベストな割合は、年齢や家族構成、リスクに対する考え方などによって異なります。
まずは貯金として確保しておくべきお金がどれくらいあるのかを把握し、余剰資金を少しずつ投資に回していくことが大切です。
まずは貯金として確保しておくべきお金がどれくらいあるのかを把握し、余剰資金を少しずつ投資に回していくことが大切です。
記事提供:トランス・コスモス株式会社
執筆者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者:北川 真大(きたがわ まさひろ)
監修者保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種(日本証券業協会)
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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加入協会 日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
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金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2336号
加入協会 日本証券業協会、一般社団法人資産運用業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会
株式会社 三菱UFJ銀行
(2026年10月29日現在)