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投資信託とは?銀行員が解説!

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投資信託とは?銀行員が解説!
公開日:2021年4月14日
更新日:2024年1月30日

あなたはお給料が入ったら、そのお金をどうしていますか?

ある程度は生活費として確保しつつ、なんとなく残りを貯蓄に回している、という方が多いのではないでしょうか?

結婚・出産・住宅購入・子供の学費・老後の生活費など人生の節目にはたくさんのお金がかかりますが、今の貯蓄のやり方で十分な資金が確保できますでしょうか?

現在、円預金の金利はかなり低く、せっかくもらったお給料を普通預金に入れっぱなしにしているだけでは、お金を増やすことはできません。

そのため、貯蓄の一部を充てて資産運用を始めている方もたくさんいらっしゃいます。

今回は、有効な資産運用手段の一つである「投資信託」の仕組みや特徴、留意点を、銀行員7年目の私が経験談なども交えて解説していきます。

そもそも投資信託とは?投資信託の仕組みを解説!

そもそも投資信託とは?投資信託の仕組みを解説!
投資信託とは、たくさんの人からお金を集め、それを運用のプロ(運用会社等)が債券や株式、不動産などにまとめて投資・運用する商品です。
つまり、お金を出資すれば、あとは自分の代わりに運用のプロが様々な投資対象に投資してくれるので、初心者でも始めやすい資産運用ともいえます。
では次に、「投資信託はなぜ価格が変動するのか?」を説明します。

投資信託はなぜ価格が変動するの?

投資信託は原則、毎日価格が変わります。例えば10万円の投資信託を購入した場合、1週間後には11万円になっていることもあれば9万円になっていることもあります。
では、どうして価格が毎日変わるのでしょうか?これは投資信託の中身の債券や株式などの価格が毎日変わるためです。
投資対象によって価格の揺れ幅(値動き)も変わってくるため、購入しようとしている投資信託が何に投資しているかは事前に確認しておきましょう。

投資信託はどうやって始めるの?

投資信託を始めたくても手続きが大変そう、というイメージがあるかもしれませんが、実は比較的簡単に始めることができます。
たとえば銀行での場合は、投資信託に関する資金を出し入れするための普通預金口座と、投資信託口座さえあれば、始めることができます。(証券会社などで始める場合は、証券口座の開設が必要となりますので、詳しい手続きは各金融機関に確認してみましょう)
また店舗に行かなくてもインターネットで、普通預金や投信託口座開設から投資信託の取引まで完結できる金融機関もあります(ただし、金融機関によって口座開設にかかる日数は異なります)。

購入した投資信託はどうやって確認していくの?

毎日価格が変わるので、自分の購入した投資信託が今いくらになっているのか気になりますよね。
金融機関によっては、保有している投資信託の銘柄や時価の確認、追加の購入や売却がインターネットバンキングでいつでも手軽にできます。投資信託を始める場合、ぜひその金融機関のインターネットバンキングの機能もチェックしてみることをお勧めします。

投資信託を始めるメリットと注意点

それでは、投資信託の仕組みが分かってきたところでメリットと注意点についてまとめていきます。

メリット1 少額から始められる

「投資」と聞くとたくさんの元手が必要になりそう、というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、1,000円程度の少額から申し込める金融機関も少なからずあります。まずは少額から始めたい場合は、金融機関の最少申込金額を確認してみましょう。

メリット2 様々な商品から選べる

投資信託には、日本企業や海外企業の株式に投資するもの、債券や不動産に投資するもの、さらには色々な投資対象にバランスよく投資しているバランス型など、様々な種類があります。商品の種類は多くありますので、その中から自分の意向にあった商品を選ぶことができます。
他にも、ロボット産業に従事している企業の株式に投資する商品、医療系の企業の株式に投資する商品など“テーマ型投資信託”と言われるタイプの商品もあります。気になる、あるいはお気に入りの商品を探してみましょう。

メリット3 プロが運用

運用はプロが行いますので、投資に関する専門的な知識がない初心者でも始めやすいと言えます。
また、海外企業への投資や不動産投資を個人でやろうとすると、手続きや購入前、そのあとの情報収集が大変ですが、投資信託ならプロが代わりにそれらの投資対象を選定・運用をしてくれます。個人ではなかなか難しい、世界の幅広い資産への投資が可能です。

メリット4 分散投資が出来る

たとえば、株式型投資信託の商品は日本企業の株式に投資しているものや海外企業に投資しているものなど様々ですが、複数銘柄の株式で運用しています(一社の株式で運用することは原則有りません)。
そのため、ある会社の株価が大幅に下がっても、他の会社の株価が上がれば、投資信託の価格への影響は限定的となり、リスクを分散することができます。

注意点1 元本は保証されない

一方で、投資信託は投資商品のため注意点もあります。
投資信託に元本保証はありません。そのため、自分が投資した金額が全額戻ってこない可能性もあります。投資は余裕資金の範囲内で行うようにしましょう。

注意点2 手数料がかかる

投資信託には原則、手数料がかかります。主に3種類です。
  • 購入時手数料・・・投資信託を購入するときにかかる手数料
  • 運用管理費用・・・投資信託を保有している間、運用会社に支払われる手数料
  • 信託財産留保額・・・投資信託を売却するときにかかる手数料

ただし、購入時手数料や信託財産留保額がかからない商品も存在します。

手数料がどれくらいかかるかは、選ぶ商品にもよりますので、手数料欄にも注目してみましょう。

銀行員が教えるおすすめの運用方法

投資信託は一括購入とつみたて購入の二種類が選べます。

一括購入は自分のタイミングで一定金額を購入することです。

一方、つみたて購入は、一定期間ごとに自動的に自分で設定した金額の投資信託を購入するしくみです。

一括購入もつみたて購入も経験した銀行員の私が、初心者の方におすすめする方法はつみたて購入です。

なぜなら、購入するタイミングに悩まなくてすむからです。
いざ投資信託を買おうと思っても、その日の価格が割安なのか割高なのか判断するのはなかなか難しいですよね。
しかし、毎月決まった金額を継続的に投資していくことで基準価格が低いときには、たくさん投資信託を購入し、基準価格が高いときには少しの投資信託を購入することができるので、購入単価を平準化させる効果が期待できます。
銀行員が教えるおすすめの運用方法
上の図はあるファンドに毎月1万円ずつ10年に渡り投資した場合のグラフですが、積立投資金額の結果が累計を上回っていることがわかります。
一見、買い始めた時よりも投資信託の基準価額が下がってしまっているので、投資した金額よりも減ってしまうのではないかと不安に思う方もいるのではないでしょうか?
実は基準価額が大きく下がった時こそ、たくさんの口数を購入できるので、その後基準価格が上がっていけば、結果的に10年後は投資した金額よりも大きな金額を得ることができるのです。

このようにつみたて投資は時間を味方につけて利益を狙っていく方法です。毎月つみたてする金額は途中で変更することもできるので、少ない金額から始めてみて、後につみたて金額を増やすこともできますし、途中で金額を減らしてつみたてることもできます。

まずは自分の無理のない金額を設定しましょう。

実際に投資信託を買ってみてわかったこと

私自身、銀行入社当初は、運用の経験がありませんでしたが、まずは日経平均株価に連動する投資信託を1,000円からつみたてで始めてみました。
それまでも毎日、日経平均株価は確認していましたが、実際に商品を保有することで、株価の変動によって、商品にどのような影響が出るかという観点でも確認する習慣が身に付き、本などから吸収する知識よりも、身をもって経験することでより深く理解できるようになることを実感しました。
運用の経験がない方でも、投資信託はプロに任せて運用ができます。まずは自分のお気に入りの商品を探しだし、無理のない金額から実際に投資信託を始めてみましょう。

執筆者:株式会社三菱UFJ銀行

執筆者経歴:2015年入行。店舗窓口にて資産運用や金融商品のご案内を担当。

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