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貯金1,000万円は20代で可能?平均年収と到達するためのコツをわかりやすく解説!

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貯金1,000万円は20代で可能?平均年収と到達するためのコツをわかりやすく解説!
  • 2020年6月18日
  • 2024年2月29日
結婚や老後など、将来のために貯蓄は多いに越したことはありません。貯蓄をする上で貯金額が「1,000万円」に憧れる人も多いのではないでしょうか。でも「1,000万円なんて、どうやったら貯められるの?」と不思議に思っている人も少なくないのでは?そこで今回は、20代で1,000万円を貯める方法について考えてみたいと思います。

20代の平均年収と平均貯蓄額は?

まずは20代の平均的な年収や貯蓄額を確認してみましょう。国税庁発表の「令和4年分 民間給与実態統計調査 調査結果報告」では、給与所得者の平均年間給与(2022年分)は約458万円となっており、20~24歳では約273万円、25~29歳は約389万円です。
さらに貯蓄額の平均は、金融広報中央委員会が行っている「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和4年調査結果」で知ることができます。それによると預金、各種保険商品、投資信託、株式など金融資産の保有額の平均値は871万円。20代の単身世帯主に限ってみると平均307万円です。

20代で1,000万円を貯蓄することはできるのか?

こうした現状を考慮に入れながら、20代のうちに1,000万円を貯めるためのロードマップを考えてみます。まず、仮の条件として「22歳で年収300万円、現在の保有資産を100万円」と設定します。そうすると、1,000万円を達成するためには、8年間(96ヵ月)で900万円を貯める必要があります。
単純計算すると、月々約9万4,000円(900万円÷96ヵ月=93,750円)を積み立てていかなくてはなりません(ボーナスは考慮していません)。
年収300万円だと平均月収は25万円です。雇用形態や扶養家族の人数などで変わってきますが、社会保険料や源泉徴収税などを差し引くと手取りは20万円前後でしょうか。このうち約半分(9.4万円)を貯蓄に回すのは、無理な金額ではありませんが、決して楽な数字でもありません。
そこで、貯める期間を長くすることで、月々の積み立てる金額を少なくしたシミュレーションをしてみます。
22歳から35歳まで(156ヵ月間)、月6万円の積み立てを続けるとすると、その間に貯まるのは936万円(156ヵ月×6万円=936万円)。現状の保有資産の100万円を加えれば、1,000万円に到達します。月給が上がっていくことも期待できれば、先ほどよりも現実的であると言えるでしょう。
どちらのケースにしても長期の取り組みが必要な計画です。そのため、目標額を達成するために大切なのは「貯蓄を早い時期に始めて、継続すること」の一言に尽きます。一般的に独身の期間が長いであろう20代は、特にお金を貯めやすい時期なので、できるだけ早いうちから始めるに越したことはないということです。

貯蓄のために有効なのは「支出を減らす」「収入を増やす」「資産を増やす」の3つ

着実に貯蓄をするための基本的な方法として、次の3つがあります。
  • 支出減
  • 収入増
  • 資産運用
この3つに取り組んで、「お金が貯まる体質」にしていくのです。支出減と収入増は文字通り、出るものを減らし、入ってくるものを増やせば当然お金は貯まります。企業に勤めて給与を得ている場合には、収入を増やすことは簡単ではありませんが、まずは支出を減らすことを考えましょう。
3つ目の資産運用も重要です。経験がないと資産運用と聞いた途端に身構えてしまいますが、そう難しく考える必要はありません。最近ではNISAやiDeCoなど、個人向けの資産運用の選択肢が広がっており、意外と簡単に資産運用を始められます。
現在、円預金の金利はとても低く、ただ銀行に預けておくだけでは資産はほとんど増えません。その点、資産運用は元本割れのリスクはあるものの、長期的に運用すればそれだけ利益が出る可能性も増えます。
「1,000万円を貯めたい」と本気で考えるのであれば、ぜひ資産運用にも取り組んでみましょう。

20代で1,000万円を貯めるために必要な3つの考え方

最後に、貯蓄をする際に重要となる考え方を紹介します。

無意識に貯蓄ができる仕組みをつくる

もらった給与の内、余った分を貯蓄に回すという人がいますが、それは意外と難しいものです。それよりお金が貯まりやすいのは「天引き」です。なぜなら天引きにすることで、無意識に貯蓄ができるからです。
最初のうちは手取り額が減ってしまって、損した気分になるかもしれませんが、着実に貯蓄することができます。会社が提供している制度をはじめ、いろいろな種類の定期的な積み立て方法がありますから、情報を集めてみるといいでしょう。

大きな出費を見直す

こちらは支出を減らすために大切な考え方です。月々の出費は大きく「変動費」と「固定費」に分けられます。変動費は、食費や交際費など毎月変動するものです。一方、固定費は家賃や携帯料金などがそれにあたります。まず取り掛かるべきは固定費の見直しです。
毎月かかる支出を見直すことの効果は大きく、さらにその額が大きければ大きいほど固定費の削減につながります。
例えば、携帯を格安SIMに変更するだけでも場合によっては月1万円、年間にして10万円以上を捻出することも可能です。また、食費や交際費など、変動費の節約も重要です。

複利を理解する

資産を増やす商品のなかには、複利で運用できる金融商品があります。複利とは、「利息を含めた元本に対して、さらに利息がつくこと」です。
例えば、100万円の金融商品を買い付けて年利3%で運用できたとします。その場合、1年後は103万円になります。さらにその1年後はどうでしょう。
あらたに103万円が元本になるので、同じ利率であれば2年後の資産額は106万円になるのではなく、106万900円となります。たかが900円と馬鹿にしてはいけません。複利によって3%で10年間運用できた場合には、10年後には100万円が約134万円になります。単利の場合、10年間運用しても130万円までしか増えないため、複利と比べると4万円の差がでることになります。(上記計算では、税金は考慮していません)
当然、元本の額が大きくなれば得られるリターンも大きくなるので、複利の考え方はぜひ理解しておきましょう。ただし、金融商品によっては利率がマイナスとなる場合や、元本が保たれない場合もあるので注意してください。

無理なくお金を貯めるには「早くから始めて、長く続けること」

貯蓄をしたいがために、生活費を切り詰めて無理な生活をすれば、いずれ破たんするでしょう。そうなってしまっては本末転倒です。20代でお金を貯めたいのであれば、「早くから始めて、長く続ける」ことが大切です。
天引きによる資産運用などを利用しながら、お金が自然と貯まっていくような体質になるといいでしょう。今回ご紹介したヒントをご自身の状況に当てはめてみて、いろいろとシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。

執筆者:株式会社ZUU

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