封筒の正しい宛名の書き方は？履歴書を会社宛に送る場合やお礼状などのマナーを解説！

縦長の和封筒に宛名を書くときの基本的な書き方は、以下のとおりです。

縦長の和封筒に差出人を書くときの基本的な書き方は、以下のとおりです。

横長の洋封筒に宛名を書くときの基本的な書き方は、以下のとおりです。

横長の洋封筒に差出人を書くときの基本的な書き方は、以下のとおりです。

「御中」は、企業・部署・官公庁・学校などの組織や団体に対して使用する敬称です。
たとえば、「株式会社〇〇御中」と記載すれば、「株式会社〇〇に所属するご担当者へ」という意味になります。
ただし、「株式会社〇〇　御中　田中様」のように「御中」と「様」を併用することは二重敬語となり、マナー違反となるため注意が必要です。

「様」は、個人に対して使用する敬称で、相手の地位や年齢に関係なく使用できます。個人名がわかっている場合も、わからない場合も、個人宛であれば「様」を使用します。

役職者宛ての場合、「役職名→個人名→様」の順番で記載します。「個人名→役職名」の順で記載する場合、「様」は使用しません。

角2（角形2号）封筒は、A4サイズの書類を折らずに入れられる大きな封筒です。
履歴書やビジネス文書を送る際には、白色の封筒を選ぶと、フォーマルで清潔感のある印象を与えられます。茶色や水色の封筒でも問題はありませんが、重要な書類を送る際には白色がおススメです。また、書類の内容が漏洩しないように、中身が透けないように厚さがあるものが望ましいといえます。

書類を封入するときには、クリアファイルにすべての書類をまとめて封筒に入れると、郵送中に書類が折れたり汚れたりするのを防ぐことができます。書類には送付状（カバーレター）を同封するのがマナーです。

宛名を手書きする際は、細いボールペンよりもサインペンや太めの油性ボールペンを使うほうが、文字がはっきりと読みやすくなります。会社名や部署名は正式名称を省略せずに、宛名・住所は正確に記入しましょう。

もし、宛名や住所を書き間違えてしまった場合は、修正液や修正テープは使わず、新しい封筒に書き直すようにしましょう。このような配慮は、ビジネスマナーとして非常に重要なポイントです。

会社・部署宛に角2封筒で書類を送る場合の、封筒の書き方を見ていきましょう。

会社・部署宛に宛名を書くときは、和封筒の表書きと同様の書き方になります。全体のバランスを見ながら、中央に宛名、左側に差出人情報を配置し、文字の大きさや配置に注意して丁寧に書きましょう。基本的な書き方は、以下のとおりです。

会社・部署宛に差出人を書くときは、和封筒の裏書きと同様の書き方になります。全体のバランスを見ながら、表面の宛名よりも控えめな文字の大きさで、封筒の左下に配置しましょう。会社・部署宛に差出人を書くときの基本的な書き方は、以下のとおりです。

担当者宛に角2封筒で文書を送る場合の、封筒の書き方を見ていきましょう。

担当者宛に宛名を書くときの基本的な書き方は、以下のとおりです。

担当者宛に差出人を書くときの基本的な書き方は以下のとおり、会社・部署宛と同様になります。

履歴書を郵送する際は、A4サイズの書類を折らずに入れられる角2封筒などの大きな封筒を使うのが原則です。しかし、応募企業から送られてきた封筒が小さい場合や、定型封筒に入れる必要がある場合は、三つ折りで送っても問題ありません。

三つ折りにする場合は、受け取った相手が開いたときに内容をすぐ確認できるように折り方を工夫する必要があります。まず、履歴書を縦半分に二つ折りにし、氏名や写真がある面を上にして、横から見たときにアルファベットの「N」の形になるように三つ折りにしましょう。折る際には、角をできるだけ揃えてきれいに折ることがポイントです。

外脇付け（そとわきづけ）とは、封書の内容や目的を示すために、封筒の表面に記載する文言のことです。外脇付けがあると、受け取った相手が開封前に書類の内容や重要度を把握できるようになるため、ビジネス文書では大切なマナーとされています。

外脇付けは封筒の種類や書き方の向きによって記載位置が異なります。和封筒（縦書き）であれば封筒の左下に、洋封筒（横書き）であれば封筒の右下に記載します。
記載方法は、手書きまたはスタンプがあり、どちらでも問題ありません。
文字の色には主に赤、黒、青があります。赤は視認性が高まり一般的に使用されている一方で、「赤字」を連想させるためお金に関する書類は避けるほうが良いともいわれています。

以下は、主な外脇付けとその意味です。

返信用封筒をポストに投函する前には、以下のような対応が必要です。

現金書留を送るときは、以下の手順で送ります。

現代はSNSやメールがコミュニケーションの中心ですが、履歴書や重要なビジネス書類、お礼状などを郵送で送る機会は今も少なくありません。デジタルなやり取りが多いからこそ、手書きの封筒や郵送マナーの重要性は高まっていると考えられます。この記事で解説した封筒の書き方を身につけておくと、いざというときもあわてず、相手に好印象を与えられるでしょう。