相続に関する用語集

受遺者とは、遺言によって財産を受け取る人（法人を含む）のことです。一般的には、財産の遺贈を受ける人が法定相続人以外の場合に使われます。

財産の種類を具体的に特定して譲り受ける人もしくは法人のことを「特定受遺者」といい、特定受遺者はいつでも放棄することができます。

財産を特定せずにプラスの資産もマイナスの資産も含めて包括的に遺産を譲り受ける人もしくは法人のことを「包括受遺者」といいます。

包括受遺者は相続人と同等の権利義務を有する（従って、遺産分割協議にも参加します）ことから、包括遺贈を放棄する場合には包括受遺者となったことを知ってから3か月以内に家庭裁判所で手続きをしなければなりません。

また、特定受遺者・包括受遺者とも被相続人より先に死亡した場合には、代襲相続は発生せず、遺贈の効力は生じません。この場合、受遺者が受けるべきであったものは相続人に帰属し、遺産分割の対象となります。