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日本は、風力発電や太陽光発電に全力で取り組んでいる。しかし、平地は少なく、海は深く、吹く風は弱く、安定しない。だったら、それらが豊富な国にも投資して、水素やアンモニアなどCO₂を出さない再生可能エネルギー由来の燃料を輸入する。そんなふうに、地球をひとつの共同体と捉えてみるのはどうだろう。
自国の都合ばかりじゃ、ひとつの産業分野だけじゃ、本当に実効性のあるカーボンニュートラルは達成できない。国ごとに異なる地域特性。産業同士の相関関係。世界の複雑さを良く知るMUFGは、世界が連携する強さも知っている。だから私たちは、さまざまな国や企業をファイナンスで結び合わせ、すでに欧州の1カ国分に匹敵するCO₂削減に貢献してきた(*)
これからも、あらゆる産業と金融のチカラで、日本から新しいカーボンニュートラルをつくろう。国境も、産業分野の枠も越えて、エネルギーをめぐる構造ごと再設計する。産業が育てば、人材が育つ。未来が動きだす。そんな幸福なサイクルを、パートナー企業とともに実現していく。
2050年、CO₂排出実質ゼロへ。MUFGはいま世界が進むチカラになる。

(*)MUFG試算(Fact.2ご参照)

Fact.1

カーボンニュートラルに向けた道筋は、国毎の地域特性によって異なります。
  1. 日本は国土に限りがある中で再エネ導入を進めており、一層の再エネ利用に向け国内では新技術を活用しつつ、導入余地が大きい海外再エネを輸入

Fact.2

日本とMUFGは、2050年のカーボンニュートラルを宣言しました。再生可能エネルギーの取り組みにも積極的に投資してきた歴史があります。
  1. 2010年度から2022年度の累計で再生可能エネルギー事業へのプロジェクトファイナンス組成額は616億米ドル
  2. CO₂削減効果に換算すると、約257百万トンと日本の1年間の排出量(※)の約25%に相当
    (※)2020年。排出量が比較的近い国としては、ポーランド279百万トン、フランス267百万トン、タイ265百万トン、マレーシア245百万トン、スペイン203百万トンが挙げられる。(出展:The World Bank)

Fact.3

MUFGは単純に売却を行うダイベストメントではなく、お客さまとのエンゲージメントを通じて、カーボンニュートラルを達成することを目指します。
  1. リスクの異なる市場ステージ(市場創造期/市場拡大期/市場成熟期)に応じた政府/金融機関/産業界の期待役割の改変が必要

MUFGトランジション白書