

不動産ビジネス新潮流。PropTechが変える投資と暮らしのカタチ
不動産業界で急速に進むテクノロジー活用「PropTech(*1)」は、生成AIの登場により新たな段階へと突入しました。データ分析の効率化から、複雑な不動産業務の自動化まで、その影響は多岐にわたります。今回は、三菱地所株式会社DX推進部の篠原靖直氏と株式会社GAテクノロジーズ執行役員 CAIO 兼 Advanced Innovation Strategy Center室長の稲本浩久氏が、不動産業界におけるテクノロジー活用の最前線と、未来の不動産ビジネス像について語ります。
- PropTech(プロップテック)とは、Property(不動産)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、不動産業界にデジタル技術を活用してイノベーションを起こす取り組みの総称。AIやIoT、ビッグデータなどの最新技術を用いて、不動産の売買・賃貸・管理・投資などの各プロセスを効率化し、従来の不動産業界が抱える課題解決や新たな価値創造をめざしている。
目次
- 不動産業界におけるテクノロジー活用の変化
- 不動産業務に取り入れられるテクノロジーの事例
- 経営課題解決に役立つテクノロジー戦略
- テクノロジーを活用した未来の不動産ビジネス像
不動産業界におけるテクノロジー活用の変化
生成AIによる不動産業界の革命
―まず、お二方の現在の仕事について簡単に教えていただけますか。
篠原 私は三菱地所のDX推進部で、グループ内の既存不動産ビジネスにデジタル要素を掛け合わせて、トップラインの向上や生産性の引き上げを図る社内コンサルティングのような仕事をしています。特に多いのが、データドリブン経営(客観的なデータに基づいて判断する経営手法)への取り組みです。
稲本 私はGAテクノロジーズのAdvanced Innovation Strategy Centerで、先進技術を使って不動産の現場を改善する業務を担当しています。2019年からはその責任者として、多くのエンジニアや研究者、データサイエンティストと一緒に、日々不動産の現場を良くする取り組みを続けています。
―近年、不動産業界におけるテクノロジー活用で、最も大きなインパクトがあった変化は何でしょうか。
篠原 やはり生成AIです。予想以上に普及のスピードが早く、技術革新も日進月歩でした。私が取り組むデータの利活用分野でいうと、たとえば、従来はデータを分析する以前の段階として、蓄積したデータの名寄せ作業(*2)がとても大変でした。そこが生成AIによって相当効率化されて、今まで名寄せができなかったデータも分析に使えるようになっています。
- 異なるシステムやデータベースに散らばって保存されている、同一の顧客・物件・取引先などの情報を、一つにまとめて整理する作業のこと
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(2025年9月29日現在)
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