

100年企業をめざして~ファミリービジネスの強さと脆さ
日本企業の多くは、会社を創業したファミリー(創業家)によって代々経営される「ファミリービジネス(同族企業)」です。ファミリービジネスは非同族企業に比べ経営者の高齢化や後継者不在により、廃業を余儀なくされるケースも少なくありません。
会社を長く繁栄させるには、現経営者(先代)が大切にしてきたものを、後継者に上手にバトンタッチしていくことが重要です。そのためには、どのようなポイントがあるのでしょうか?
目次
- 「後継者+経営チーム」で会社を強くする!
- 後継者に必要なのは「巻き込み力」と「経営理念への理解」
- 30年後、子どもに会社を託すために今からできることは?
「後継者+経営チーム」で会社を強くする!
―酒井さんは長年ファミリービジネスのコンサルティングに携わっていらっしゃいます。ファミリービジネスを成功させるためのポイントをお聞かせください。
私の尊敬する日本ファミリービジネスアドバイザー協会前理事長 西川盛朗氏は、自身の著書の中で、「長く繁栄する同族企業の条件10箇条」として次の項目を掲げています。私もこの10箇条がポイントだと考えています。
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- 想いを行動に導き、信頼を培う
- アクセルとブレーキを備える
- 次世代を強くする。遺すべきは金でなく智恵と仕組みである
- コアからいつも発信する
- 変化をリードし新事業に挑戦する
- M&Aは必ず成功させる
- 世界をビジネスチャンスにする
- 今日の勝利を明日の成功に結ぶプランニング精度を上げる
- けちけち運営と思い切った投資
- 存続させる強い執念と慎み深さ
出典:「長く繁栄する同族企業(ファミリービジネス)の条件」(日本経営合理化協会出版局、2012年12月)
私が特に大切だと思うのは、「3.次世代を強くする。遺すべきは金でなく智恵と仕組みである」「9.けちけち運営と思い切った投資」「10.存続させる強い執念と慎み深さ」です。
「次世代を強くする。遺すべきは金でなく智恵と仕組みである」は、「後継者が自分を支えてくれる仲間とチームを組めば、先代が築き上げた仕組みを土台に更に大きな力が出せる」ということです。ファミリービジネスを長く栄えさせるためにはこの仕組み作りが欠かせません。
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(2025年5月30日現在)
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