[ ここから本文です ]

ウェルスマネジメントとは何か?~その特徴やサービス内容~
ウェルスマネジメントとは何か?~その特徴やサービス内容~

ウェルスマネジメントとは?
プライベートバンキングとの違い、サービス内容を紹介

近年、富裕層に向けた資産管理サービスである「ウェルスマネジメント」が注目を集めています。「ウェルスマネジメント」は、個人が保有する資産を適切に総合管理するサービスの総称です。
今後の人生や次世代に向けて資産を適切に管理し、スムーズな承継を可能にするために、専門家のサポートを受けて行う資産管理は今後も需要が増加することが予想されます。
この記事では、ウェルスマネジメントの概要やプライベートバンキングとの違い、主なサービス内容を紹介します。
銀行・信託・証券の専門チームがサポート
  1. お問い合わせ・ご相談はスパイラル株式会社が運営するサイトにて受け付けております。

ウェルスマネジメントとは

ウェルスマネジメント(Wealth Management)とは、個人が保有する資産を包括的に管理するサービスの総称です。欧米で主に富裕層向けとして行われてきたサービスで、近年は日本でも富裕層や経営者を中心に提供されています。
ウェルスマネジメントは、富裕層が抱える資産管理に関する課題に向き合うために、専門の知識と経験を有した金融機関とその専門家チームが担います。
顧客が受けられるサービスは、資産運用や資産・事業の承継、M&A、不動産の売買・有効活用、資金調達など、さまざまな領域におよびます。
ファイナンシャルプランニング等の一般的なサービスと比較した場合、単なる資産運用に留まらず、M&Aや事業承継など、「資産」に関してより包括的にサポートをする点がウェルスマネジメントの特徴です。

ウェルスマネジメントが注目される背景

ウェルスマネジメントが注目される背景には、富裕層の顧客ニーズの多様化が挙げられます。富裕層の数は、2008年のリーマン・ショックによって一時的に減少したものの、大規模な経済政策が本格化した2013年以降は世帯数・資産総額ともに増加の一途をたどっています。
また、先祖代々の土地を引き継いでいる方、親族の経営企業を引き継いだ方はもちろん、自身で起業した方、師士業の方、富裕層の後継者など、財産形成のプロセスや資産内容はさまざまです。こうした背景もあり、資産管理や運用におけるニーズも多様化しています。とりわけ日本では経営者の高齢化が進み、事業をいかに次世代に承継するかという課題に直面している方も増加しています。
例えば、企業オーナーの場合、生前に売買で自社株式を次世代へ承継するには、後継者は株価相当の株式買い取り資金が必要です。その一方で、自社株式を売却する現オーナーは、売却代金などをえることになります。株式の売却代金をえた方の中には、その後の生活設計や資産の承継を見据えて、運用や投資などを行う方もいます。
このような事情から、単純に資産の運用や決済・貸付サービスがメインのプライベートバンキングと比べて、多様なニーズに対応できるウェルスマネジメントへの期待が高まっています。
銀行・信託・証券の専門チームがサポート
  1. お問い合わせ・ご相談はスパイラル株式会社が運営するサイトにて受け付けております。

ウェルスマネジメントとプライベートバンキングの違い

プライベートバンキングは、富裕層向けに資産管理を行うサービスです。主に欧米で普及しており、「米国型」と「欧米型」に大きく分かれます。預金や決済、貸付などのサービスを提供する通常の金融機関に近いものが「米国型」、資産運用をメインとするタイプが「欧州型」です。
プライベートバンキングを提供する金融機関には資産運用に関するさまざまな分野のプロが在籍しているため、資産運用管理に関する相談や運用の委託などが受けられます。
一方、ウェルスマネジメントは前述のとおり、資産運用から不動産売買・活用、事業資金の調達など幅広い範囲にわたる顧客ニーズに対応する、プライベートバンキングよりも包括的なサービスです。各分野の専門家による総合的な支援によって、資産に関するさまざまなサービスの提供が受けられます。

ウェルスマネジメントの主なサービス内容

ウェルスマネジメントは、個人資産と法人資産の2種類の領域によって分類されます。日本では、法人を経営する個人の資産など、個人領域・法人領域の両方に関わる資産の管理を支援するケースが少なくありません。個人資産だけしか扱っていないサービスでは対応しきれない領域においても、ウェルスマネジメントのサービスであれば幅広い対応が可能です。

事業承継

企業を経営する経営者が次世代へ引き継ぐ際にさまざまな問題が発生します。ウェルスマネジメントサービスでは、事業承継に関する顧客の意向を聞き、経営状況などを分析してから事業の承継計画を作成し、後継者の育成、環境づくりなど、スムーズな事業承継の実現に向けた支援を行います。
また会社経営に直結する自社株式についても、後継者への確実な承継方法、株価の試算、納税資金の確保に対するアドバイスといった事業承継に関する悩み・課題の解決に向けた、サポートを行います。

資産承継

相続時に生じる相続税の対策をはじめとする資産承継についても、多くの富裕層が抱えている課題です。保有する資産の額が大きいほど、相続時には高額の相続税額が課税されます。その分野で役立つのが、相続人や資産の構成を把握したうえで解決のためのソリューションを提供するサービスです。
また、遺産分割には相続人同士の争いなどのトラブルが生じるリスクもあります。ウェルスマネジメントでは相続に関する課題を解決するため、相続時の資産分割方針の検討から分割方法の決定、遺言の作成に至るまでをサポートし、円満な相続へと導きます。

資産運用

資産運用に関するサービスでは、保有資産を維持し増やすために金融商品の紹介、投資先や投資機関の提案などを行います。株式、債権、投資信託、保険などさまざまな金融商品、さらに証券会社、銀行、保険会社などの投資機関といった数ある選択肢から、顧客ごとのニーズに合わせた金融商品の提案を行う点が、ウェルスマネジメントの特徴です。投資の知識がない方や情報が多く分かりにくいなどの不安がある方でも、専門家による支援を受けながら投資を始められるため、安心して資産運用を行えます。

不動産

不動産に関する課題がある場合にも、解決策の提案や各種サポートが受けられます。所有している不動産に課題が生じている場合には、現状を把握したうえで、顧客のニーズに合った提案を行うこともサービスのひとつです。
現在所有しているアパートやマンションなどの運用方針、使用していない土地や建物の有効な活用方法、また、不動産の売却時や購入時においても、さまざまなサポートに対応しています。

資金調達

資金調達は、顧客が経営する企業の運転資金、事業の拡大や新規事業の開始などに必要な資金を調達する方法の提案を行うサービスです。ビジネスチャンスを生かすために、必要なタイミングで資金を確保するサポートを行います。
資金調達には、金融機関などからの融資、株式の発行、資産の現金化、資産運用といったさまざまな方法があります。ウェルスマネジメントでは、お客さまの資産背景やニーズに応じたコンサルティングによって、適切な資金調達の支援が可能です。
資金調達においても、法人だけでなく個人の保有資産に関する悩みに対応しています。

MUFGウェルスマネジメントでお悩みを解決に導く

経営者が保有する資産の多様化や、後継者不在等の問題が進む日本では、多岐にわたる課題の解決策を提供できるサービスが求められています。
MUFGウェルスマネジメントは、事業承継、資産承継、資産運用、不動産管理、資金調達など幅広く対応し、お客さまの資産をまもり、将来に向けたサポートを行います。
MUFGウェルスマネジメントでは、銀行・信託・証券のグループ各社の知識とノウハウを活用し、お客さま一人ひとりに適切なオーダーメイドのソリューションを提供しています。資産管理の方法を検討している方は、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
  1. 本記事は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。商品の購入時にはお客さまご自身でご判断ください。
  2. 本記事は、当行が信頼できると判断した外部執筆者に執筆を依頼したものです。本記事の情報は、当行が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本記事の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答えしかねますので予めご了承ください。また、本記事の記載内容は、予告なしに変更することがあります。
(2024年1月31日現在)
株式会社三菱UFJ銀行

登録金融機関 関東財務局長(登金)第5号

加入協会 日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会

三菱UFJ信託銀行株式会社

登録金融機関 関東財務局長(登金)第33号

加入協会 日本証券業協会 、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会

宅地建物取引業 届出第6号

三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2336号

加入協会 日本証券業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会