「やりたいことを、同じ気持ちを持つ人とともに」━━人と想いを大切にあゆんだ、WELCOME GROUP・横川正紀の経営哲学
DEAN & DELUCA(ディーンアンドデルーカ)やCIBONE(シボネ)など数々のブランド事業、そして虎ノ門横丁やsequence MIYASHITA PARKなど街や空間のプロデュースを手がける、WELCOME GROUP。本シリーズでは、株式会社ウェルカム代表取締役の横川正紀氏に、グループが大切にしてきたブランドの育み方や、横川氏自身の経営者としての軌跡を伺いました。
勤めていた会社が事業を撤退することになり、その会社が運営していた店舗を譲り受ける形で経営者としての道をスタートした、横川氏。単に数々の事業を育ててきただけでなく、めざしたい世界観を抱きながらあゆみを進めてきました。また、その根底にはともに働く人と想いを大切にする、横川氏ならではの経営哲学もあります。
後編では、WELCOME GROUPの話とともに、横川氏が経営に込める想いも伺います。
目次
- 勤めていた会社の事業撤退を機に、経営者の道へ
- ビジョンファーストで、「やりたい」という想いが先にある
- めざすのは、個性ある「船」が助け合いながら、同じ方向へ進みやりたいことを実現できる世界
勤めていた会社の事業撤退を機に、経営者の道へ
―横川さんのお父さまは日本を代表する外食企業の一つ、すかいらーくの共同創業者であり、「経営者」という道は身近なものだったのではと想像します。ご自身で会社を経営することになったきっかけや考えについて、教えていただけますか。
すかいらーくは四人の兄弟が共同で立ち上げた企業で、父はその一人でした。小学生のころは子どもながらに「僕もお父さんの会社に入る」と言っていたのですが、返ってくる答えはいつも「ダメ」。冗談でも「いいよ」といわれたことは一度もありませんでした。
その理由は、すかいらーくを始めたときに、兄弟4人でつくったルールがあるから。資金や経営のことなどいろいろなルールを最初に決めたらしいのですが、その中の一つに「それぞれの家族を一切経営に関わらせない」というものがあったそうです。ずっとすかいらーくに関わるという選択肢は「ない」と言われ続けていたので、中学生になったころには「その道はないんだな」と理解をしていました。
―そうした子ども時代を過ごし、横川さんご自身は大学で建築を学ばれ、そしてインテリアの道に進んでいます。
最初から自分の会社を起業したのではなく、インテリアの会社に社員として入りました。自分なりに必死に仕事に取り組んだのですが、会社全体では採算が合わず、インテリアの店舗事業から3年で撤退することになってしまったのです。
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(2026年10月9日現在)
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