磯田道史が語る、日本史にのこる投資の成功と失敗
磯田道史氏は『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』(新潮新書)をはじめ、『天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災』(中公新書)や『感染症の日本史』(文春新書)など、独自の切り口から歴史を解説した著書を世に出してきた、歴史学者です。
本連載「磯田道史 歴史が教える事業とお金」の第1回では、歴史上の人物はどう資産運用を始め資産をふやしてきたのかを、磯田氏が解説しました。第2回は、より話を深堀りし、「日本史にのこる投資の成功と失敗」がテーマです。
時代は移り変わっても、資産を運用して人生のリスクに備えたいとの考え方は、普遍的に存在します。それらを歴史になぞらえ、磯田氏が解説します。
目次
- 成功例から分かる「先に動くこと」の大切さ
- 明治人が投機対象とした「ウサギ」
- 覚えておくべきは当たり前に立ち返ること
成功例から分かる「先に動くこと」の大切さ
江戸時代の武士は、武器である刀を持つことが許されるなど、他の人々とは異なる特権を有していました。幕府の将軍を頂点に、大名・旗本・御家人・藩士といったピラミッド型の階級制度が存在し、磯田氏の著書『武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新』(新潮新書)によると、岡山藩池田氏は武士を家老から足軽まで8つもの階級に細分化していたといいます。
そのうち、末端の足軽より階級が2つ上の平士(ひらし)などは、戦がない時は暇を持て余していました。家老や勘定方など藩の役職に就いている武士は忙しかったのですが、それ以外は道場で鍛錬に励むか、または俳句を詠んだり釣りをしたりしていたそうです。
つまり、平和な時期が長く続いた江戸時代で、「扶持(ふち)」、いわば給料をもらえる地位を持つ武士たちは、ほとんど働かなかった場合もあったのです。
こうした安穏な時代にピリオドを打ったのが、明治維新です。武士はもとより貴族である公家も新たな時代に対応できず、貧困に陥ってしまうケースが珍しくありませんでした。
「明治維新後にこそ、投資における歴史的な成功例と失敗例が見られます」
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(2026年2月16日現在)
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