創業200余年の暖簾を未来へ。榮太樓總本鋪、老舗の承継と挑戦
現代において、事業承継にはさまざまなハードルがあるといえます。変化の激しい時代に中長期で経営を安定させ、次世代につないでいくには何が必要なのでしょうか。200年以上続く老舗企業である株式会社榮太樓總本鋪 代表取締役社長の細田将己氏に、「変えるべきもの」と「まもるべきもの」の見極め方、多ブランド化の実現、そして日本橋という街への想いを伺いました。
目次
- 創業200余年。「榮太樓らしさ」と変化し続ける経営
- 「継げ」と言わない後継者教育と、多ブランド化で実現する安定経営
- 日本橋という街への想い。企業と街がともに成長する未来
- 200年企業が次世代に伝えたいこと
創業200余年。「榮太樓らしさ」と変化し続ける経営
時代に合わせて変化してきた企業の「変えるもの」と「まもるもの」
―榮太樓總本鋪は創業から200年以上、時代に合わせて業態を変化させてきました。その中で一貫してまもり続けてきた「榮太樓らしさ」とは何でしょうか。
私たちは日本橋の袂に屋台をひらき、安政4年(1857年)から現在の場所に本店を構えるようになり、戦後にかけてデパ地下への出店と展開してきました。これは時代に合わせて、効率的かつお客さまに求められる販路となり、また、東京は変わっていく街なので、業態の変化はそれにフィットしたものといえます。
一方で、「榮太樓らしさ」で大切にしているのは、お客さまに寄り添うお菓子づくりです。たとえば金鍔(きんつば)は、お客さまから「あんこが食べたいのだから皮を薄くしてくれ」と言われ、創業者の細田安兵衛が原価は高くなっても極限まで薄くしました。これは、「ケチ」を嫌う江戸っ子の美学だと思っています。また、梅ぼ志飴は江戸末期から無香料・無着色で製造しており、その「正直さ」も榮太樓らしさの一つです。
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(2026年2月16日現在)
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