アルゼンチン共和国の債務返済能力に関する検討会の開催について
アルゼンチン共和国円貨債券保有者の皆様へ
平成16年5月7日付当Webサイト上でお知らせ致しました通り、アルゼンチン共和国(以下「ア共和国」といいます。)とグローバルコミッティー(以下「GCAB」といいます。)は、4月16日の会合において、ア共和国の債務返済能力に関する検討会(以下「本検討会」といいます。)の開催につき合意し、その後、GCABはア共和国に対し本検討会の早期開催を要請し続けて参りました。
今般、GCABはア共和国より、ア共和国が債務再編案の検討を終えつつあること、6月7日~16日のいずれかの日にブエノスアイレスにおいて両者間の協議継続のための会合(以下「本会合」といいます。)を開催したいこと、を旨とする書簡を受理しましたので、その旨お知らせ致します。
GCABは上記書簡を受け、4月16日の会合で本検討会がア共和国の債務再編に関する公正かつ有意義な交渉の第一歩でありア共和国の債務再編に向けた一手となる旨合意したにもかかわらず本検討会が今日まで開催されなかったことを指摘し、建設的な議論を行うため事前にア共和国からGCABに対し討議事項を通知するよう、ア共和国に要請致しました。なお、本会合の開催日時及び場所については、現在調整中でありますが、決定次第お知らせ致します。
ア共和国は、4月27日付で6月中旬に債務再編案の重要な条件の一部を公表するとのプレスリリースを行い、6月1日に新債務再編案の骨子を口頭で発表しましたが(新債務再編案の骨子につきましては、6月7日付当Webサイトをご参照下さい。)、当行は、債券の管理会社として、またGCABのメンバーとして、本発表は上記のような意義を有する本検討会の開催の合意を無視して行われた一方的な提案であり、到底許容できないものと考えております。当行は、今後、ア共和国が債権者を無視する形で一方的に債務再編に関する手続きを進めることのないようア共和国を牽制するとともに、ア共和国に対して誠意ある態度でGCABとの交渉に臨むよう引き続き要請して参ります。
以上
(平成16年6月11日現在)