2004年4月27日付アルゼンチン共和国によるプレス・リリースについて

アルゼンチン共和国円貨債券保有者の皆様へ

 アルゼンチン共和国(以下「ア共和国」といいます。)の日本大使館Webサイトに、ア共和国の債務再編に関する今後のスケジュール等についてプレス・リリースが掲載されましたので、以下にお知らせ致します。

ア共和国の日本大使館Webサイトから引用

2004年4月27日付ア共和国によるプレス・リリース(*)

 現在不履行となっているアルゼンチン公債の再編申し出が行われる予定日に関し、アルゼンチン政府は次のとおりお知らせいたします。

  1. 政府のプレス・リリースは公式の情報をお伝えする唯一の有効な手段である(下記のアルゼンチン政府の2003年9月26日付プレス・リリースをご参照下さい。)。
  2. 米国証券取引委員会(SEC)に対する届出様式18Kの提出は2004年6月初旬に発効する。
  3. 上記届出の発効までは、アルゼンチン政府は、「持続可能モデル」および提案にかかる債券メニュー案に従った現在の作業を継続する。アルゼンチン政府は上記の届出の前後において、連絡を維持し、あらゆる種類の関連ある協議を行う。
  4. すでに示したとおり、アルゼンチン政府は、適用ある規則に従い、2004年6月中旬に再編提案の重要な条件の一部を公表する。
  5. 必要とされる措置が完了し、かつ、SECの承認が得られたのち、必要な届出がすべてのその他の関連法域において行われる。
  6. 各関連法域において定められている手続に従いすべての必要な承認が得られたときは、交換勧誘状が送付され、かつ、書面による募集の公告が行われる。

2004年4月27日、ブエノスアイレスにて

2003年9月26日付ア共和国によるプレス・リリース(*)

 最近ドバイにおいて行われた現在不履行となっているアルゼンチン公債の再編提案が、種々の海外市場における証券の発行および流通において準拠すべき規則に従い、協議と交渉の過程で公表されました。

 上記規則のより厳格な遵守を確保し、かつ、上記の債務再編手続が滞りなく進展することを確保するため、この手続に関するアルゼンチン共和国のすべての声明は交渉会議における権限ある官吏が行うことといたします。

 さらに、提供されるべき情報は、経済産業省が公式のプレス・リリースにより配布することといたします。

2003年9月26日、ブエノスアイレスにて

当行の見解

 当行は、ア共和国が、上記2004年4月27日付プレス・リリースの通り、債務再編に関するスケジュールを発表した点については、今後の道筋を示すものとして一定の評価をなし得るものの、ア共和国が民間債権者の同意を得ないまま、同スケジュールに沿って、一方的に債務再編手続きを進めようとする可能性を否定できないものと考えております。従いまして、当行及びグローバルコミッティーは、今後もア共和国に対し、全ての民間債権者と誠意ある交渉を行うことがア共和国の債務再編に不可欠である点を引き続き強調し、ア共和国との交渉を強く求めて行く所存です。
 また、ア共和国は、上記2004年4月27日付プレス・リリース第3項に記載の通り、「持続可能モデル」等に従った作業を進めるとしており、これに関し、近々グローバルコミッティーとア共和国との会合が開催される予定です。当行は、同会合がア共和国の債務返済案の策定において非常に重要な議論の場になると考えております。当行は、グローバルコミッティーの一員として同会合に参加し、ア共和国との議論を通じてア共和国が主張する債務返済能力の正当性を検証すると共に、債務返済条件の更なる改善を目指して引き続き働きかけを行って参ります。

  • プレスリリース中の * を付した記載は当行による補足説明です。

(平成16年5月18日現在)

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