アルゼンチン共和国債権者グローバルコミッティーの結成について

アルゼンチン共和国円貨債券保有者の皆様へ

 各国のアルゼンチン共和国(以下、「ア共和国」といいます。)債権者の代表は、1月12日にローマで会合を開き、ア共和国の債務再編に向けて同国と誠意ある交渉を開始し、早期の合意形成を目指すため、ア共和国債権者グローバルコミッティー(以下、「グローバルコミッティー」といいます。)を結成しました。当行は、ア共和国円貨債券(以下、「サムライ債」といいます。)の債券の管理会社として同会合に参加致しました。以下、グローバルコミッティーの声明文の内容をお知らせします。

声明文和訳

2004年1月12日、ローマにてグローバルコミッティーが正式に発足。

グローバルコミッティーは、各国の債権者を代表して、今後ア共和国政府と交渉していきます。

グローバルコミッティーは、ア共和国債券投資家の主だった代表を構成員として、本日、ローマにおいて正式に発足しました。本コミッティーには、TFA(Task Force Argentina[イタリア個人投資家層代表])、ABRA(Argentine Bond Restructuring Agency[主として中欧投資家の代表])、 ABC(Argentina Bondholders Committee[欧米機関投資家グループ])、東京三菱銀行、新生銀行[サムライ債の債券の管理会社]が発足メンバーとして参加し、オブザーバーとして、ドイツ銀行、DZ銀行、スイス銀行協会、スイスティチーノ州銀行協会が参加しました。

本コミッティーには、TFA、ABRA、ABC、その他の本コミッティー構成員からなる運営委員会が置かれ、同委員会共同委員長のニコラ・ストック氏(TFA)及びABC代表者の2名が本コミッティーの運営にあたります。運営委員会は、ア共和国の債務再編を効率的かつ公平に行うため、ア共和国政府と誠意ある交渉を行うことを目的とした公的な組織です。

運営委員会は、多数のア共和国債権者を代表し、かつ、ア共和国との交渉において利益相反がなく、ア共和国債券に関し係争中でない機関に対して開かれています。

運営委員会は、単一かつ全世界的な戦略のためのアクション・プラン及びガイドラインを作成し、また、経済、金融、法律部門の小委員会設置します。

本コミッティーは他の主要債権者グループの代表が本コミッティーに参加することを歓迎します。また、運営委員会は、ア共和国政府代表を招聘し、交渉を開始することを正式に要請します。

2004年1月12日、ローマにて

(注)声明文中の大括弧内の記載は当行による補足説明です。

今後の対応

 当行は、従来よりグローバルコミッティー結成に向けて各国の主要投資家グループに働きかけを行って参りましたが、遂にグローバルコミッティーが結成されることになりました。当行は、ア共和国政府との交渉権限を与えられた運営委員会にサムライ債の債券の管理会社の立場で参加します。当行は、今後、主要欧米投資家代表と団結し、IMFなどの国際金融機関、各国政府の協力を仰ぎながら、ア共和国政府が本コミッティーとの交渉のテーブルにつくよう鋭意交渉を続けていく所存です。

以上

(平成16年1月19日現在)

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