14世紀~16世紀。イタリアを中心にヨーロッパ各地に花開いた文芸復興期です。ミラノやフィレンツェなどの都市国家が繁栄を競い合っていました。ミラノ公となったフランチェスコ・スフォルツァは銀貨にその肖像を残していますが、レオナルド・ダ・ヴィンチはスフォルツァ公の騎馬像の制作を試みます。しかし未完に終わります。そして400年以上の時を経て名古屋国際会議場に、その騎馬像はそびえ立っています。1989年、旧東海銀行が世界デザイン博覧会の際、制作したものです。
15世紀~17世紀にかけて、航海技術の進歩などにより、スペインやポルトガルなどのヨーロッパ諸国はアジアやアフリカ・アメリカへと進出し、植民地化を進めました。大航海時代です。イタリア・ジェノバ生まれと言われるコロンブスのアメリカ大陸発見につながる航海を支援したのはスペインのイザベラ女王でした。
エリザベスⅠ世の時代、当時大国といわれたスペインと戦い、1588年、イギリスの艦隊が無敵を誇ったスペイン艦隊を破り、制海権を握ることとなり、世界の海上輸送の主役に躍り出ました。その後の大英帝国といわれた繁栄の基礎はエリザベスⅠ世の時に築かれたと言えるでしょう。
第一次世界大戦に敗れたドイツは戦勝国に莫大な賠償金を支払うこととなり、国内経済は疲弊し、物価の高騰を招きました。超インフレの頃発行された1兆マルク硬貨です。これまで発行された世界最高額面の硬貨です。