三菱東京UFJ銀行 Fintech Challenge キックオフイベントレポート

2015年3月19日(木)に開催いたしました
三菱東京UFJ銀行 Fintech Challenge 2015キックオフイベントの模様をご紹介いたします。

当日の流れ

講演 「金融×ベンチャー」は
最もエキサイティング
インクルージョン・ジャパン株式会社
取締役 吉沢康弘氏
メガバンクと実現した
イノベーション
株式会社アイリッジ
代表取締役社長 小田健太郎氏
コンテスト
企画説明
三菱東京UFJ銀行
Fintech Challenge 2015
の企画説明
三菱東京UFJ銀行
Fintech Challenge 事務局
コンテスト用
サンプルAPIの説明
三菱東京UFJ銀行
Fintech Challenge 事務局
株式会社NTTドコモ
イノベーション統括部(API提供協力)
懇親会 -

講演:「金融×ベンチャー」は最もエキサイティング

インクルージョン・ジャパン株式会社 取締役 吉沢康弘氏

吉沢氏が関わった金融ベンチャーの立ち上げから得た学びについて、ご講演いただきました。

吉沢氏
吉沢氏

金融ベンチャーの立ち上げから得た学び

  • ①金融ベンチャーは知的発見と刺激にあふれている
  • ②最大の障害は「仮想敵化」である
吉沢氏:

「金融サービスを始めるにあたり必須の専門知識は数多く、またそれらは普段の生活では知り得ないことばかりなので、ベンチャーにとって金融領域はブルーオーシャン(未開拓市場)と言えます。だからこそ、他の分野でソリューションを提供している人が金融サービスを考えることは、知的発見と刺激にあふれています。」
「IT分野等、競争の激しい業界と比べると、政府組織はその1/4の速度、法律は1/100の速度ぐらいの違いがあり、新しいソリューションを作るたびに金融の専門家と激しい議論になりました。しかし、その摩擦(変化速度の違い)を仮想敵のように対立軸に持ちこむのではなく、専門家の言うことに耳を傾けることは非常に重要です。絶対に言ってはだめなことは「これだから金融業界は・・・」という言葉です。専門家の人が悪いわけではありません。金融に関わっている人ほど、実は金融を変えたくて仕方がないということも忘れないでください。」

金融×ベンチャーを進める上での3つのポイント

  • ①具体的な案件で協働する
  • ②法制度やトレンドを学ぶ
  • ③自らの鮮度を意識する
吉沢氏:

「ベンチャーの人が新しい刺激を持ち込み、金融の人はその刺激を感じ取り変化を推進していく。そんな融合チームができあがれば、きっと楽しく変化していくはずです。そのための1つ目のポイントは、具体的な案件で協働していくこと。そして2つ目は法制度、トレンドを学ぶことです。最後に重要なのは、自らの鮮度を意識することです。ベンチャーの人は関係している時間が長くなればなるほど観点の新鮮さ、消費者感覚が徐々に落ちていき、専門家に近づいてしまいます。そのため、最初の3ヶ月で感じた切り口がとても大切になります。」

講演:メガバンクと実現したイノベーション

株式会社アイリッジ 代表取締役 小田健太郎氏

三菱東京UFJ銀行のスマートフォンアプリでは、
3年前から、株式会社アイリッジの為替レートプッシュ通知サービスを提供しています。

小田氏
小田氏
小田氏:

「当社では、位置情報×プッシュ通知において多くの実績を持っており、三菱東京UFJ銀行のスマートフォンアプリでのプッシュ通知サービスも提供しています。大企業と一緒に仕事をして良かったことの1つは「実績」です。大企業との取引が社会的信頼につながり、ベンチャー企業として良かったと思うことは多くありました。また銀行だから品質の担保が大変ではないか?反応が遅いのではないか?という心配があるかもしれませんが、そういったことは特にありません。品質が大切なのはどの仕事でも同じですし、意思決定は他の企業に比べ、むしろ早いと感じました。」

かつての近未来例

  • ①拡張現実(AR)、ヘッドマウントディスプレイ
    (映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」で描かれていたシーン)
  • ②個人を特定した情報発信(映画「マイノリティ・リポート」で描かれていたシーン)
  • ③三菱東京UFJ銀行の為替レートプッシュ通知サービス
  • ④支払わない決済
小田氏:

「当社が考えるイノベーションとは、かつて近未来といわれたことの実現です。映画「マイノリティ・レポート」で描かれていた、個人を特定した情報配信は、現在当社が提供しているサービスで実現しています。そして、3年前に三菱東京UFJ銀行と一緒に実現した為替レートプッシュ通知サービスも、かつての近未来の1つです。あるタクシー配車サービスは、事前にカード情報を登録し、乗って、降りるだけで、自動的に決済がなされ支払い明細がスマホに届く。こうしたシームレスな決済もかつての近未来です。そして今、当社では支払わないという究極の簡単決済をタクシー業界以外でも展開しようとしています。皆さまも是非、自分たちが持っている技術と三菱東京UFJ銀行との掛け合わせでイノベーションを起こしてください。」

三菱東京UFJ銀行 Fintech Challenge 2015
の企画説明

三菱東京UFJ銀行 Fintech Challenge 2015について、事務局の藤井よりご説明いたしました。

事務局 藤井
事務局 藤井
藤井:

昨今では世の中の変化が早く、特にデジタル分野では数多くの新技術が生まれ、それらが実用化されるまでの期間も短くなっています。当行のお客さまを含む一般消費者の方々は、スマートフォンをはじめとするモバイル機器を日常的に利用されるようになり、また金融サービスをめぐる事業環境もより一層競争が激しくなっています。こうした環境下、当行ではオープンイノベーションを推進するために、2つのテーマでコンテストを開催することとなりました。

コンテストのテーマ

  • ①新モバイルサービス・Webプロモーション手法
  • ②個人のお客さま向けの新しい決済サービス
藤井:

「1つ目の『新モバイルサービス・Webプロモーション手法』は、銀行がお客さま一人ひとりとより良い関係性を築きコミュニケーションを活性化していくことができる新たなモバイルサービスや、効果的なWebプロモーション手法等のアイデアなどを、幅広い範囲で募集するものです。
2つ目の『個人のお客さま向けの新しい決済サービス』では、ユーザビリティに優れ、且つ高いセキュリティを実現する新しい決済サービス、また、決済をサポートするサービスのアイデアを募集しています。」

審査基準

  • ①一次選考:イノベーションの度合い・利用者のベネフィット・ビジネスポテンシャル・実現性等
  • ②二次選考:一次選考の基準に加え、ユーザビリティや実装の難易度等
  • ③DEMO DAY(最終審査):一次選考と二次選考での基準を踏まえ、総合的に審査
藤井:

「一次選考・二次選考では、外部有識者の意見も取り入れながら、選考を進めてまいります。一次選考は書類選考です。二次選考では面接の場を設け、書類では知り得ないことを掘り下げて質問させていただきます。その際に、モックアップなどがあれば、ぜひご披露ください。最終審査のDEMO DAYでは、ご自身のアイデアのデモンストレーションを行っていただきます。デモンストレーションに際しては、ご提案されるアイデアのユーザビリティ等を具体的にイメージできるよう、モックアップやデモサイトなどをご準備ください。また、DEMO DAY参加者には、必要に応じてアイデアをブラッシュアップするためのアドバイスを行います。」

コンテスト用サンプルAPIの説明

今回のコンテスト用に準備したサンプルAPIについて、
協賛企業である株式会社NTTドコモ イノベーション統括部の山本氏と黒田氏にご説明いただきました。

コンテスト用サンプルAPI

  • ①BankingサンプルAPI:認証処理や残高照会などの銀行データへのアクセスを擬似的に操作
  • ②データ作成用API:銀行口座の入出金履歴などのデータを作成
山本氏:

「コンテスト用サンプルAPIは、REST型Web APIを2つご用意しています。一つ目のBankingサンプルAPIでは、認証処理や残高照会など、銀行データへのアクセスを擬似的に操作できます。2つ目のデータ作成用APIでは、アプリ開発やデモ用に、銀行口座などの架空データを作成できます。」

コンテスト用サンプルAPI
山本氏:

「コンテスト用サンプルAPIを活用することで、例えばデータ作成用APIで架空の銀行口座データを作成し、BankingサンプルAPIを使って、その銀行口座に対して残高照会などの様々な操作が可能になります。」

黒田氏:

「またサンプルAPIのほか、当社では画像認識や音声認識など、様々な機能を備えたAPIを提供しています。今回のコンテストでは、こうした他のAPIもぜひご活用いただき、より良いアイデアが出てくることを期待しています。」

  • ※コンテスト参加にあたり、サンプルAPIの利用は必須ではありません
  • ※サンプルAPIについて、くわしくはNTTドコモ docomo Developer Supportページをご覧ください
  • NTTドコモ docomo Developer Support

懇親会

プログラムの最後に、懇親会を開催いたしました。

懇親会
懇親会

懇親会では、人型ロボットや音声自動応答、IBMのWatsonによるお客さま照会対応等、当行のIT分野における取り組み事例についても、ご紹介いたしました。

多くの方にご参加いただきまして誠にありがとうございました。