ページの先頭です
浮世絵展「広重 名所江戸百景 冬・春」

「名所江戸百景」(魚屋栄吉版 竪大判錦絵)

 「東海道五十三次」(保永堂(ほえいどう)版)で有名な歌川広重(1797〜1858)は、彼の画業の集大成として、最晩年に「名所江戸百景」を描きました。版元・魚屋栄吉により、安政3年(1856)から同5年にかけて刊行されたこの作品は、広重自身が描いた118枚に、2代広重による1枚と目録絵を加えた120枚で全揃となります。今回は「冬の部」、「春の部」の中から、37点を抜粋して展示します。

絵画表現の特徴

◇大胆な「俯瞰(ふかん)構図」

鳥瞰(ちょうかん)構図とも言い、鳥の目からみたような(高所から見下ろしたような)図法で、日本画の伝統的構図です。通常の視点では見渡せない広範囲の景観を画面に納めることができるので、名所絵や地図に好んで用いられました。

「する賀てふ」   「上野清水堂不忍ノ池」

「する賀てふ」

「上野清水堂不忍ノ池」

◇「クローズアップ」の魅力

極端に接近して描いたモチーフは必然的に画面の端からはみ出し、遠くに小さく見える風景との対比関係に、思いもかけぬ視覚的効果のある画面を作り出しています。そこには遠と近、大と小の対比の面白さだけではなく、モチーフの組み合わせや色使いの対比など様々な要素の対比関係が重ねられ、風景版画において独自の世界を作り出しています。

「亀戸梅屋舗」   「深川洲崎十万坪」

「亀戸梅屋舗」

「深川洲崎十万坪」

 

くわしくはこちら

歌川広重についてもっと知りたい人はこちら